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多くの人はネガティブに考える癖がついている? 治すにはポジティブ日記をつけよう!

 あなたはネガティブな人ですか? 鬱々として「なんで自分だけ苦しまないといけないの?」と思ってる人も多いだろう。そんな人に見て欲しいTEDトークがある。「Getting stuck in the negatives」だ。

ネガティブに考えがち

 多くの人はネガティブに考えがちだ。例えばグラス半分の水があったとする。「水が半分も残っている」「水は半分しか残っていない」あなたはどちらだと考えるだろうか。多くの人は「水は半分しか残っていない」と考える。水の量が少なければ少ないほど、そう考えがちだ。

ネガティブに引っ張られる

 さらに、一度ネガティブなことを考えてしまうと、その後ポジティブなことを聞いても、ネガティブな考えに執着しがちだ

 例えば、「この医者は70パーセントの確率で手術を成功する」と聞いたらポジティブ/ネガティブのどちらの反応を示す人が多いだろうか。多くの人はポジティブな反応を示す。しかしその後「この医者は30パーセントの確率で手術を失敗します」と聞くとネガティブな反応を示す。これは普通だろう。

 しかし面白いことに、情報を伝える順番を逆転させると状況は変わってくる。まず最初に「この医者は30パーセントの確率で手術を失敗します」と伝えると、多くの人がネガティブな反応示す。ここまではよいだろう。驚くべきことにその後「この医者は70パーセントの確率で手術を成功する」と聞かされても、多くの人はネガティブな反応を示したままだ。

 人間の思考は、ネガティブな考えに執着しがちだ。後からポジティブな意見を聞いても、そのネガティブだった思考は覆されない

ネガティブな思考が早い

 さらに面白いことに、ネガティブなことを考えた方が思考の速度速い。例えば「600人の人が危機的な状況にさらされている」という状況考える。その時に次のような2つの質問を考える。

  • ネガティブ : 100人の人が生き残った、死んだのは何人?
  • ポジティブ : 100人の人が死んだ、生き残ったのは何人?

 どちらの質問も、計算する式は同じだ。「600 - 100 = 500」という単純な計算するだけだ。しかし驚くべきことに、この2つの質問で回答するまでの時間がかなり違う。平均して約4秒も違うのだ。ネガティブな時の思考のほうが早いのだ

ネガティブからの回復が遅い

 この現象は、経済学でも認識されている。経済状況が悪くなると、人々の自信はすぐに落ちていく。「もうどうしょうもない。経済を良くならない」と凄いスピードで、しかも実際の経済状態よりも悪く考えてしまうのだ。

 しかし一方で、経済状態が良くなっても、人々はなかなか復活しない。「まだ全然だめだ」と思い、実際の経済状態は良くなっていっているのに、それを正しく認識することができないのだ。今の日本の状態を考えると、解りやすいだろう。

ポジティブになる練習

 ネガティブな人はネガティブなままなのであろうか。実は、トレーニングによってポジティブになることがわかっている。ポジティブに考える練習すればいいのだ。そうすることによって脳がポジティブな考え方を学習していき、ポジティブになることができる。

  • ノートに今日起こった良いことを書く
  • 家族・友達に良いことを伝える

 このような習慣を続けると、思考がどんどんポジティブになっていく。ネガティブな思考で困っている人は是非試してみてほしい。ネガティブな人は「そんなことやってもポジティブにならないよ」と思ってやらないのが常ですが(僕もそうです)。半強制的に、できる方法があったらいいのになぁ。