「文章を高速に書くためには素材が必要」だ。「10倍速く書ける 超スピード文章術」とう本の中では、「素材」を箇条書きにしてメモすることをオススメしている。
さて、僕は今まで「おもしろかったメモ」をEvernoteに行っていた。ブログのネタなどは全部Evernoteに入っている。しかし、あまり整理されておらず、まとまりがないので、なんだかもどかしい気持ちになってた。たまに整理をしようとするものの、またごちゃごちゃしてきて使いづらい。
箇条書きならアウトライナー
箇条書きなら、「アウトライナーの方が便利なのでは?」と気づいた。そこで、アウトライナーをいろいろ調べてみた。
人気のWorkflowy
なんだか人気そうなのがWorkflowyだ。シンプルな作りと、クラウドでのスムーズな同期が売りだ。Webでも使えるから、どこでも使えて便利だ。クライアントアプリだけのサービスでは、このシームレスさは実現できない。
デザインがキレイで、使い勝手が良い
Workflowyはデザインも綺麗で、使い勝手は良い。またドキュメントは一つでHomeというルートからどんどんアウトラインを追加していく形になっているので、シンプルだ。アウトライナー初心者にはわかりやすいだろう。
無料では機能制限がある
「Workflowy、良いのでは!」と思っていたのだが、問題は無料で出来ることの少なさだ。どうしても、有料にアップデートしないと実用には耐えない。一番の問題は、追加できるリストが月に250個という制限だ。素材を箇条書きにしていったら、あっという間に250個は達成してしまう。
有料のお値段は
有料のお値段は、月額4.99$。年払いだと49$だ。ちょっと高い。Evernoteより高い! 僕はできるだけ、サブスクリプションの課金をしたくない。毎月の固定費が増えると身動きが取れなくなってくるからだ。
有料の機能
有料会員になると、次のことができるようになる
- 無限のリスト追加
- Dropboxへのバックアップ
- 一部のリストを共有できる
- 様々なテーマやフォントを使えるようになる
正直、有料会員になって嬉しいのは、無限のリストぐらいだ。
Dynalistは無料でできることが多い
次に見つけたのが、Dynalist。Workflowyより後に出たサービスで、無料で出来ることが多いため、乗り換えている人が多い。無料で出来ることをリストアップしてみよう。
- 無限のリスト追加が可能(素晴らしい!)
- フォルダやファイルの概念がある
- テーマやフォントも変更可能
- ブックマークが可能
Dynalistで不便はない
Workflowyに比べて、デザインはやや、オッサンっぽい。しかし、アウトライナーとして使う分には、必要十分の機能を無料版で使うことが出来る。今のところ、Dynalistをメインに使ってるが不便はしてない。
有料になるとできること
有料会員になると出来ることは様々だ。
- Googleカレンダーと同期
- ファイルアップロードが可能になり、1Gまで。
- DropboxかGoogleDriveにバックアップ
- タグ機能が利用可能
- ブックマークが無限(無料は5つまで)
ただ、有料会員は月額$7.99とWorkflowyよりお高い。しかし、ほとんど無料で使えて、満足できてるので、有料会員への移行は考えてない。
Dynalistの不便そうなところ
「Workflowyの方が良いな」と思ってる点は階層が深くなったときだ。Workflowyは階層が深くなると、どこかの地点から展開することが出来る。Dynalistはそれができない。そのため、フォルダに分ける必要がある。どれだけ階層を深くしたいかで、使うサービスが変わるだろう
Web vs ネイティブ
WorkflowyもDynalistもMacアプリとiPhoneアプリを提供している。一方で、どちらもWebサービスが発祥のサービスだ。そのため、クラウド同期にお金がかかるため、サブスクリプションモデルがビジネスモデルとなっている。
Cloud Outliner
そこで、ネイティブアプリ発祥でiCloud同期しているサービスもある。それが、Cloud Outlinerだ。iCloudで同期するため、月額のビジネスモデルではなく、アプリの買い切りのビジネスモデルだ。Cloud outlinerは買いきりで、Macが1200円、iPhoneが360円となっている。
また、ネイティブ発祥なので、アプリとしての使い勝手は良いだろう。問題は、Webアプリとしては使えないことだ。Mac/iPhone使いは、アプリをインストールすれば良いので、それほど問題にはならない。
作りとしては、ファイルやフォルダの概念があるので、Dynalistに近いだろう。今回は、無料でお試しできないし、Dynalistに近そうだったので、試してはいない。月額料金を払いたくなくて、フルで機能を使いたい人にオススメだ。
Dynalistがいまのところオススメ
3つのツールを見てきたが、現時点で僕が良いなと思ってるのは、Dynalistだ。今のところ、使い勝手はWorkflowyと変わらず使えており、無料でリストが無限に使えるからだ。ただ、リストの階層が深くなっていき、使い勝手が悪くなってくれば、Workflowyに乗り換えるかもしれない。しかし、月額4.99$というのは、いささか高いように感じる。
Cloud Outlinerもよさそうだが、Dynalistと構造は同じみたいなので、階層が深くなった時の対処は、ファイルやフォルダを分けることだろう。これに関しては変わらないので、Dynalistで良いと思っている。後はネイティブアプリの使い勝手の良さなどで、Cloud Outlinerが良いケースもあるかもしれない。それは、買ってみないとわからないので、おあずけだ。
アウトライナーをEvernoteから乗り換えてみた
素材の箇条書きを、EvernoteからDynalistに乗り換えてみた。良い点は、
- 箇条書きの階層が作りやすいこと
- 箇条書きの移動がしやすいこと
- 箇条書きが終わった大項目は、閉まっておけること
ただ、Evernoteを全部Dynalistに変えられるか?というと、それは難しい気がしている。長い文章になると、やはり見づらい。本の引用などは、Evernoteの方がやりやすいだろう。また画像などを多用する場合は、Evernoteだろう。
サービスを使い分ける
今のところ、作業する必要があることは、Evernoteへ。例えば、英文を抜き出して、それを翻訳するみたいな作業は、Evernoteのほうがやりやすい。そして、作業が終わったEvernoteにある素材を、まとめてブログにしたい時にDynalistへ書き出すようにしている。そして、十分に素材が溜まったら、文章に起こすという順番だ。
アウトライナーは素材を、まとめ上げるのが得意だ。整理するにはぴったりなので、しばらく使い続けようと思う。