確定拠出年金の運用やってますか?
最近社内で話題にすることがあって、部署の周りの人に聞いてみたら、
- 1割:運用している!
- 4割 : 知ってるけど、運用してない(デフォルト設定の3年の定期)
- 5割 : 知らない!
という状況でした。知ってるのに運用してないのはもったいないですね。知らないのは、問題ですね。絶対に説明されてるはずなので、「説明が悪かった」のか「寝ていた」かのどっちかですね。
せっかくの便利な制度なので、上手に使いましょう!
確定拠出年金って?
確定拠出年金は「自分で運用する」年金制度です。会社によっては、使うかどうかを自主的に選べたり、強制的に入っていたりします。個人でも入ることができます。
確定拠出年金は、数千円〜数万円が給与から天引きされて、運用口座に振り込まれています。それから自分が決めた運用ルールで資産を運用します。
運用成績によって、60歳の時から受け取れる金額が変わります!
運用がとても大事です
確定拠出年金のメリット
まず特徴的なのは、この振り込まれた金額分に関しては、所得税の対象にならないことです。フリーランスの人などは税金対策として個人型の拠出年金に入られていたりします。
また運用時の、売却益や配当などににも税金がかかりません。普通の株式などで売却益が出た場合などは20%ほど税金を払わないといけません。
また60歳以降の受け取り時ですが、
- 年金として受け取る場合は「公的年金等控除」
- 一時金で退職金として受け取る場合は「退職所得控除」
という控除枠を使えます。
なので、自分で証券口座を開いて、株式などの売買するよりも、税金面での控除が大きいというメリットがあります。
確定拠出年金のデメリット
デメリットは60歳まで拠出した金額は引き出せないことです。自分で金額を決める人はここに注意しましょう。
将来的に必要なお金は自分で運用して、老後のための資金を確定拠出年金に回すのが良いでしょう。
もう一つのデメリットが、選べるインデックスの投資信託・ETFが少ないことです。信託報酬が高すぎることもあります。
入ってる確定拠出年金によるので、どんな商品が選べるのかは確認しておきましょう。
僕が入ってる確定拠出年金は、信託報酬が安いものが入っていました。確定拠出年金用に用意されているもので、一般的な信託報酬よりも安かったです。
運用を始めましょう!
確定拠出年金のデフォルト設定は、「定期預金3年」です。元本保証されますが、ベストな選択肢とは言えないでしょう。
なんといっても「定期預金5年」がありますから。これに変えるだけで、年利は上がるはずです。確定拠出年金を運用していない理由に「リスクが〜」といってる人もいますが、リスクがなくて年利が良い商品がありますから、デフォルト設定は愚かですね。
また、インフレのリスクもちゃんと考えましょう。日銀の目標が物価の2%のインフレです。これは現金の価値は2%の下落を意味します。
長期的には、現金の価値はどんどん下がってきましたよね。親に聞いてみると「過去のお金の価値」と「現在の価値」は相当に違うはずです
なので、インフレよりも成長率がある資産を持って運用しておく必要があります!
投資で、「一攫千金!」ではなく、「インフレに負けない」資産運用をする必要があります。
どの商品で運用するとよいか
さて、デフォルト設定の「定期預金3年」ではダメなのことがわかりました。ではどの商品で運用するのがいいでしょうか?
基本的には、インデックスファンドを選ぶのが良いです。
詳しくは、山崎元さんがわかりやすく解説されてるので、読んでみるといかがでしょうか
「全面改訂 超簡単 お金の運用術 (朝日新書)」が資産運用の本としても定番です。また最近、「確定拠出年金の教科書」も出版されました。今回の話題としては後者がぴったりですね。
もっと資産運用について詳しく知りたい人は、「敗者のゲーム〈原著第6版〉」と「マネーと常識」を読んで、最後に「 ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理」を読むと良いと思います。どれもインデックスの有用性を説いている本です。
これらに従いつつ、僕は
- 40% : 国内株式
- 40% : 国外株式
- 20% : 国内債券
にしています。僕の確定拠出年金に入っている国外債権はファンドの基準額が低かったので、入れていません。
また、国民年金を運用している「GPIFのポートフォリオ」は参考になります。
確定拠出年金をちゃんと運用して、退職金を増やしましょう!年2%成長だけでも35年後には2倍ぐらい退職金が変わりますよ!
僕は今のトランプ相場のおかげで、目標としていた7%の運用は達成しています