習慣にしたいことはたくさんあります。早起きだったり、運動だったりです。良いとわかっていても実行に移すまでに時間がかかってしまいます。「よし、やるぞ!」と意気込んではじめてみても長続きしない。
誰しも経験したことがあるこの失敗。この驚きの原因は脳にありました。
「脳が教える!一つの習慣」という本を読んだので紹介したいと思います
- 作者: ロバート・マウラー,本田直之,中西真雄美
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/07/05
- メディア: 単行本
- 購入: 19人 クリック: 131回
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脳の構造を知ろう
脳には場所によって役割が違います。習慣を理解するには脳を大きく3つに分類する必要があります。
脳の内部から順に見ていきます。
大脳基底核
まずは大脳基底核です。これは脳ができてから一番初めにできた場所です。
自律神経のコントロールをになっています。普段は動かすことを意識しない、心臓の鼓動であったり、体温調整などをしてくれています。体内時計などと呼ばれる機構もこの大脳基底核が担っています
生命の維持に不可欠な脳の部位です。
大脳辺縁系
つぎに大脳辺縁系です。すこし進化した動物が持ってる部位です。
生きるための反応を司っている部位で、闘争や逃走などの判断をします。また感情を生み出しているものこの部位です。
敵に襲われた時に「危ない!逃げろ!」だったり「ここは戦うしかない!」と瞬時に判断しているのは大脳辺縁系が働いてくれているおかげです。
大脳新皮質
最後の大脳新皮質は、人間が人間であるためにとても重要な部位です。
意識を司っており、意思決定に重大な役割を持っています。また創造性が生まれたのもこの大脳新皮質のおかげです。
他の動物に比べて、人間の大脳新皮質はとても大きな部位を占めています
新しい習慣をジャマする脳部位
これらの3つの脳部位の中で、新しい習慣をジャマする部位があります。それは大脳辺縁系です。
脳は、新たな挑戦、チャンス、欲望によって、ある程度の恐怖心ができるようにできている 脳が教える! 1つの習慣
大脳辺縁系は生きるための反応を司っているので、安心安全を求め、現状から外れたことに対して、抵抗をします
なので、新しい習慣を頑張ってやろうとしても上手く行かないんですよね
大脳辺縁系をだますテクニックとは?
習慣を作ろうとした時に、大脳辺縁系の反応によりジャマされてしまうことがわかりました。
ではどうやったら大脳辺縁系をだまして、新しい習慣を身につけられるでしょうか?
「しょぼい」習慣にする
大脳辺縁系をだますコツは「安心安全」と思われるぐらいの「しょぼい」ことをやることです。ほんのちょっとのことをコツコツと積み重ねていきましょう
「運動するぞ!」と意気込んで30分ランニングをしようと思うと、大脳辺縁系がジャマをしてきます。しかし「一駅あるこうかな」ぐらいのしょぼい習慣であれば大目に見てくれるわけです
これぐらいの習慣で「運動効果が得られるのか?」と心配になるかもしれませんが、まずは大脳辺縁系を騙すことが大切です。ちょっとずつ積み重ねで騙していきましょう
質問をする
大脳辺縁系をだますには大脳新皮質を味方につけないといけません。その良い方法が「質問をする」です
脳は、たとえばかばかしい質問だろうと奇妙な質問だろうと、質問を受け入れ、じっくり考えるのが好きなのだ。 脳が教える! 1つの習慣
また大脳新皮質が熱中して考えはじめると、大脳辺縁系がお休みします
「小さな質問」をすることで、闘争・逃走反応のスイッチはオフの状態に保たれる 脳が教える! 1つの習慣
「運動をするために今日できることはなんだろうか?」と質問してみてください。すると「スクワット10回ぐらいやっておこうか!」という気持ちになれます。
質問は紙に書き出して、冷蔵庫などに貼っておくと良いですね。
習慣ですべてが変わる
「あんなことができるようになったらいいのになぁ」と思うことは沢山あります。でもなかなか思うように進まなくて、諦めてしまうこともあります。そんなときは次の言葉を思い出してください。
小さな改良をつづぜ、それが「習慣」として身につけば、すべては変わる 脳が教える! 1つの習慣
質問することで大脳新皮質を味方につけ、大脳辺縁系をだますぐらいの「しょぼい習慣」を行いながらコツコツ改善していきましょう
ぜひお試しあれ!
- 作者: ロバート・マウラー,本田直之,中西真雄美
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/07/05
- メディア: 単行本
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