英語を勉強し始めると「なんでもっと若い時に勉強しておかなかったんだ」と思うことも多々あります
「若いときのほうが頭が柔らかかったのに」と
しかし、これは本当なのでしょうか?
- 作者: 白井恭弘
- 出版社/メーカー: 大修館書店
- 発売日: 2012/01/15
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臨界期仮説
ある一定以上の年齢を超えると「ネイティブのように話せるようにはならない」という仮説があります。それを臨界期仮説といいます
そろそろオッサンになってきている僕達には、悲しい仮説ですね
一回目の臨界点は耳
音が聞こえるかどうか?に関しては臨界点があると言われています。それもかなり早くて1~2歳ぐらいで形成されてしまうみたいです。
日本人だとRとLの発音の区別がつかない人が多いですが、これが理由です。
耳が慣れてない人は、どんなに頑張っても95%までしか聞き取れるようにならないそうです。
これは残念ですが、95%まで聞き取れるようになるということにポジティブになりましょう笑
大人の方が実は早い
しかし、実は「大人の方が英語の学習は早い」と言われています。それは、総合的な認知能力が高いので、ある程度のレベルまではすんなりと学習してしまうんですよね
しかし、これは1年ぐらいまでと言われていて、その先は若い人たちに抜かされてしまいます。なので「Older is faster, younger is better」と言われたりします
悲しいですが、これが現実です。
母語のフィルターが邪魔をする
なぜ大人は抜かされてしまうのでしょうか?その仮設のうち有力なのが「母語フィルター仮説」です
これは母語のフィルターを通してしか外国語の処理ができなくなってしまってるため、母語で認識しないことは処理できないという仮説です
例えば先程のRとLの発音の違いは日本語では必要ありません。しかし外国語を処理するときも、このフィルターを使ってしまってるのでRとLを区別する必要が無いものとして処理しちゃってるわけです
これが母語が成熟していくにつれて、どんどんフィルターの威力は増すので、大人の方が深く外国語を習得するのには時間がかかってしまうという仮説です
やっぱり若いほうが良かった
結論としては、「やっぱり若いほうが良かった」というのは間違いなさそうです。悲しいですが、現実を受け止めるしかなさそうです。
一方で、臨界点があるのか?と言われると、まだ議論されてるところです。
母語フィルターを突破するコツは「考えずに慣れろ!」だと思うので、やはり大量のインプットが大切です
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