クリスマスイブが誕生日。とうとう30歳になった。三十路らしい。気持ち的には「25歳ぐらい」なので、30歳になったからってどうってことない。30歳だからといって、特別何かが起こるわけではない。とはいえ、孔子曰く「自立」の年。自分なりの歩みを始めるには丁度良い年だ。
さて、せっかくなので29歳を振り返っておきたい。1年って振り返ってみると、とっても長い。ブログを読み返してみても、「これ、まだ1年も経ってないんだ」と思うことがたくさんある。そんな、濃い1年だったと思う。
29歳でやってよかったこと
29歳でやってよかったことを紹介していきたい。きっとこれらは、また29歳を過ごせるとしたら、絶対にやりたいことだ。
瞑想
瞑想合宿に参加したことは、29歳のやったことの中で、一番重要なことだった。とても怪しいのだが、勇気を出して参加してよかった。何が良かったかというと、瞑想の効果をハッキリと感じられたことだ。それも、驚くような効果を。
合宿に参加するまでにも、瞑想は定期的に習慣として実践していた。毎日20分の瞑想でも、注意力が上がったり、意思決定力が上がったりすることは感じていた。しかし、ハッキリとまでは実感はなかった。
それが、合宿に参加して、瞑想の凄さを実感した。この体験は、とても貴重なものとなった。数千年の時を越えて、受け継がれてきた技法というものは、素晴らしいものだ。
読書
29歳でもさまざまな本と出会った。衝撃だったのは、タレブだろう。すごすぎて、驚いた。他にも、脳科学の本(例えば「身体はトラウマを記録する」「脳は「ものの見方」で進化する」)は読んでよかった。瞑想の本(例えば「ブッダの脳」)や仏教思想の本(例えば「仏教思想のゼロポイント」)や行動心理学の本(例えば「欠乏の行動経済学」)などと相まって、瞑想への理解が深まった。やはり瞑想としてまとめられている本だけでは不十分で、周辺領域をしっかり学ぶことで、理解が深まる。
一つの領域にとらわれすぎず、さまざまな領域の本を読んだのは良かった。ものの見方が、固定化されず、さまざまな方向から考えることができた。脳科学が好きだからと言って、脳科学の本ばっかり読んでいては、新しい発見はない。脳x瞑想x仏教x行動経済学のように、複数分野をまたがると新しい考えが浮かんでくる。
健康系の本も面白い本に沢山出会った。最近だと「トップアスリートが実践 人生が変わる最高の呼吸法 」や「Nature Fix」が面白かった。他にも、「テロメア・エフェクト」や「SLEEP」などもオススメだ。
健康
この1年で、さまざまな情報のアップデートがあり、さらに健康になっている。体感年齢が「25歳ぐらい」なのも、健康的な生活のおかげだ。多くの食事を、自炊して、自分でコントロールできていることは、とても大切だ。また、外食時にも食べない食品をちゃんと決めておくことで、余計なものを摂取しなくなった。
また、禁酒は最高だ。瞑想と相まって、マインドをかなりクリアに保つことができている。禁酒してはじめてわかったが、酔って良いことなど、とくにない。酔わないとできないことがあるなら、そんなものは止めてしまえば良いと思う。
英語
英語に触れる生活を、意図的に行ってきた。リーディングに絞って、ラダーシリーズを読んだり、英語のWeb記事を読んだりしてきた。英語を見た時の拒否反応は、減ったと思う。慣れなのだ。
最近は、TEDを英語字幕で見るようにしている。この1年で、理解度は上がったように感じる。まだまだ、完璧に理解できるレベルには達してないので、これからも精進が必要だ。ひたすらインプットをしていくつもりだ。まだアウトプットするには早い。僕は、インプット仮説を信じている。
アウトプット
「知識のアウトプットするぞ!」と意気込んで、ブログの記事数は約4倍になった。ブログを読んでくれる人も増え、役にたっているなら嬉しい限りだ。アウトプットをすると考えがまとまるのが良い。それに、あとから思い出すことも容易になっている。また、知識がまとまっていくのを感じる。
インプットすることが好きだったのだが、アウトプットがインプットの質を高めることもわかった。自分が楽しむだけのインプットであったとしても、アウトプットの手間を惜しんではいけない。
新しいことを学ぶ
新しいことに挑戦することは楽しいことだ。仕事としては、機械学習やブロックチェーンなど新しい技術を学んだ。趣味としては、楽器を練習してみたり、人狼ゲームにハマってみたりした。
新しいことができるようになることは、楽しい。「もう歳だから」とか「時間がないから」と諦めないで、チャレンジしてよかった。これからも、新しいことにチャンジしていきたい。
投資
投資は、長期の複利効果を考え、地道に行っている。基本的にはインデックス投資を行っている。インデックスは順調に伸びてくれているので、安心している。
それに加えて、財務諸表の読み方の勉強をして、個別株にもチャレンジしてみている。上手くいくものもあれば、そうでないものもある。個別株は難しいが、会社についてよく知ることが出来るので、良い。
投資は、応援したい、そしてお金を預けることで上手くやってくれれば、社会や自分の生活が良くなるかもしれないものに行うことにしている。自分が「儲かるから」だけの理由で投資するのではない、投資についての自分なりの考えが養われてきたのは良かった。
30歳にやりたいこと
やってよかったことの延長線上は、きっとやるだろう。瞑想は続けるだろうし、読書はさらにもっと沢山の本を読むだろう。新しいチャレンジもどんどん増やしていけると思う。
一方で、ちゃんと意識してやったほうが良いことをまとめておきたい。今思いつくことだけなので、まだまだあると思うが、これらが最近の課題であり、やりたいことだ。
間違えることを恐れない
アウトプットを増やせたのは良かったのだが、間違うことを恐れてしまっている。できるだけ正しいことだけを伝えようとしてしまっている。誰からも間違いとは言われないような、当り障りのないことに終始しがちだ。
これは、なんだか面白くないように感じてきている。というのも、「正しい」というものはなく、あるのは「間違い」から学んだ「今、より良い」ものだけだ、という考えに拠っている。
僕は「今、より良い」ものを、「正しい」ものとして捉えがちだ。また、一方で、「間違い」は「今、より良い」から排除されるべきだと考えがちだ。これらは、有機的につながっているものであって、固定化されてそこにあるものではない。
間違いを言うことは、恐ろしいことだ。だって「こいつ馬鹿だな」って思われるし、「違うだろ」言われる。でも、「正しい」ことなんてものはないので、間違えることも重要でしょう。一度間違ったら失敗という「受験勉強」的な、考えに縛られすぎている。もっと数を打っていきたい。
体系的に前に進む
さまざまな知識を得ているものの、それらを上手く引っ張り出す方法も確立できてなければ、有機的に繋げる方法もまだ持ってない。今のところ、脳という自然なニューラルネットにおまかせしてしまっているのだが、もう少し上手くやりたい。
知識を持っている人は、体系的に理解しているように感じている。なぜ、そのようなことが出来るのかを、まだ理解してないのだが、できている人はできている。僕は、知ってることを、まとめることが苦手なので、ちょっと時間を使って、まとめるという作業を行っていきたいと思っている。
睡眠&運動
風邪はひかなくなったし、頭もクリアになってきた。しかし、まだ問題があるとすれば、寝起きの不快さだ。まだ、スッキリ起きるという朝を迎えられてない。習慣を睡眠に最適化し、スッキリな朝を目指して行きたい。
運動は、HIITをしたり,水泳をしたりとしてたのだが、数ヶ月ぐらいで飽きてしまう。まずは、続けられそうな、早歩きの散歩を習慣化して、そこから増やしていくほうが良さそうである。あとは、山登りなどのレジャー系を増やしていければと思っている。
まとめ
30歳になった、というのは驚きだ。客観的にも「えっ、もう30なの」と驚かれることも多い。一方で、もう年齢という指標が、どうでもよくなってきた。自分のペースで、自分のやりたいことをやっていくだけだと思う。無理に、自分を社会の枠にはめて、それを評価するなんてことはしない。30歳も、もっと自由にやれると思う。
まだまだ、いろんなことが楽しみだ。29歳の、1年間ありがとうございました。また、次の1年もよろしくお願いします。