果物食べることは健康的だという人は多いが、本当だろうか。実は、果物は食べるタイミングが大切だ。タイミングを間違えて、果物たくさん食べ過ぎると様々な病気の可能性が上がってしまう。
フルクトースは病気の元?
疫学による研究では、果物に含まれているフルクトース(果糖)をたくさん摂取していた人たちは次のような病気のになる可能性が高かった[1]
- 肥満
- アルコール性ではない肝脂肪
- 2型の糖尿病
- 腎機能障害
- 循環器疾患
肝臓で処理される?小腸で処理される?
フルクトースは、すべて肝臓で処理されていると思われていた。そのため肝脂肪などの症状が出やすい。しかし、最近の研究によるとフルクトースの多くは小腸でおおかた処理されているそうだ。
しかし、大量のフルクトースを摂取すると小腸では処理しきれず、大腸に達してしまう。そうすると肝臓で処理しないといけなくなり、肝臓に負荷がかかる。
空腹度で小腸で処理されるフルクトース量が変わる
また新しい研究によると、フルクトースを摂取するタイミングによっては小腸の処理能力が変わることが分かった[2]。
マウスの実験で、次の2つのグループに分けた。
- 空腹時にフルクトースを与える
- 食事を与えてからフルクトースを与える
空腹時にフルクトース与えられたマウスは、食事を与えられてからフルクトース与えられたマウスよりも小腸が処理できるフルクトースの処理能力が落ちていた。そのため、肝臓で処理しないといけないフルクトースが増えていたのだ。
空腹時に果物は厳禁
これから分かることは、空腹時に果物食べてはいけないということだ。特に、朝起きてすぐやおやつの時間にフルクトースを摂取するのはやめよう。小腸で処理しきれないため、肝臓に負荷がかかり、様々な病気の原因となる。お菓子を食べると太るのはこのせいだろう。
フルーツを食べるのは食後だ。空腹時にフルーツを食べてはいけない。また大量に食べるのもよくない。「最強の食事」ではフルクトース25g以下(大きめのリンゴ2個まで)を推奨している。
果物のご利用は計画的に
またフルーツの選び方も気をつけよう。フルクトースが多いフルーツではなく、少ない食物繊維がたくさん入ったフルーツを選ぶべきだ。ブルーベリーはその点でも優れている。
フルーツを食べると健康になると思っていたが、そうではなかった。しかも空腹時によってフルクトースの処理能力が小腸で変わるとは驚きだ。おやつにフルーツを食べていた時もあったので、これからはやめようと思った。朝にフルーツしか食べない人もいるが、おすすめはしない。