コーヒーやお茶、ココアのポリフェノールは健康に良い、という話はよく聞く話だろう。しかし、飲み方や淹れ方でポリフェノールの吸収力は変わってしまう。例えば、コーヒーはドリップコーヒーだとカーウェオールとカフェストールがなくなってしまう。なので、フレンチプレスで飲むべきだ。
さて、次に気になるのは飲み方だ。これらの飲み物を飲むときは、ミルクや砂糖を入れる人が多いだろう。その影響はどうだろうか?論文を読んでみた[1]。特に牛乳はカゼインがポリフェノールの吸収を阻害すると言われているのだが、どうなのだろうか。
コーヒーはブラック
まず、コーヒーについて。コーヒーの健康効果はお墨付きだろう。恐ろしいことに、ミルクを入れると有効成分の接種率が28%も下がってしまう。コーヒーはフレンチプレスでブラックで飲む。これが一番良さそうだ。
ココアはミルクと砂糖をいれてもよい
次にココア。ココアはメンタルの疲れや、歯茎を健康にしてくれたりとさまざまな効果がある。ちなみに、チョコレートでもほとんど同じ効果があることが知られている。ココアについては、ミルクをいれてもほとんど影響はないようだ。実際には、尿中のフラボノイド量を下げるが、血中のフラボノイド量は下げない。気にしなくて良さそうだ。
ココアに関しては、炭水化物が有効成分の吸収力を高めることが知られている。スクロースが良いようだ。有効成分をより摂取したければ、少しの砂糖は入れたほうが良いかも知れない。
お茶も好きに飲めば良い
最後にお茶。お茶の消費量が多いほど、生活習慣病・変性疾患(アルツハイマー病)になりにくいことがわかっている。これはお茶に入っているポリフェノールのおかげだ。
ミルクを入れることはほとんど影響がないようだ。また、吸収力を上げたければ、空腹時に飲むほうが良いことがわかっている。一方でデメリットも有り、肝臓に負担をかける。肝臓が弱い人は気をつけよう。
飲み方で有効成分の摂取量が変わる
飲み物に何を入れるかによっても、有効成分をどれだけ体内に取り込めるのかが変わる。特にミルクはよく使われるので、コーヒーに関しては注意しよう。
さて、一方で、ミルクはアジア人にはおすすめしない。我々は、乳糖を分解する腸内細菌を7割の人が持っていない。そのため乳糖不耐症という症状が起こり、ひどい人ではお腹がゴロゴロする。
ミルクを入れると美味しいことはよくわかるが、極力避けたほうが良い。たまにココアに使う分にはよしとするぐらいがちょうどよいと思う。