「80対20の法則」という言葉を聞いたことがあるだろうか。もともとは、イタリアのパレートさんが1890年代に発見した法則なので、パレートの法則とも呼ばれている。また、数学的には、その確率分布の名前「べき分布」からべき乗則とも呼ばれている。
パレートがもともと「80対20の法則」を発見したのは、収入の分布を研究していた時だった。彼が発見したことには、「上位20%の人が80%の富を独占している」というものだった。
日常の「80対20の法則」
このような法則は、経験則的にいたるところに見受けられると考えられている。例えば、以下のようなものだ。
- 社員の20%が売上の80%を担っている
- 仕事時間の20%が成果の80%を占めている
- 投資の儲けの80%は初期の20%から
他にも、「通読時間の20%を使って速読すれば、80%の内容は理解できる」なども、考えられる。これは、速読の読み飛ばしが成功する理由だ。
20%に集中せよ
さて、20%が大切なので、その20%をいかに集中して使えるかが大切だ。また、大勢の人(80%)がやろうとしていることではなく、少数の人(20%)しか注目してないことを実践するべきだ。ユニークな第一人者になることができ、独占することが出来る。
また、80%の時間は「生産的惰性」と位置づけよう。この80%がないと、20%は効果を発揮しない。まんべんなく頑張るのではなく、80%は必要な惰性と割り切り、20%で成果を上げることを考える。
仕事でも同じだ。仕事をするときは、80%の成果を出せる、20%で出来ることを探すことが大切だ。100%頑張ろうとするのではなく、80%という合格ラインを20%ぐらいの時間で仕上げてしまう。
「80対20の法則」は意識すれば、日常生活でも役立つ。もう少し詳しく知りたい人は、リチャード・コッチの「人生を変える80対20の法則」を読んでみて欲しい。

- 作者: リチャード・コッチ
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