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漠然とした不安を情熱に変えるためには、価値観を持ち「未来を今に近づける」ことが重要 - 最強の体調

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 将来が不安で仕方がない。「未来を不安に思わない人なんていないんじゃないか?」と思うぐらい、僕だって未来をネガティブにも考える。心配性な分、余計に不安に考える。

OKRのOは価値観

 「OKRでは寄り道しないために、目標を絞ることが重要」と書いた。アイゼンパワーのマトリックスでも知られている通り、重要な項目に注目することは重要だ。

 またOであるObjective(目標)には「Where do I want to go?(我々はどこに向かいたいのか)」の質問に答えるようなものを設定すると良いとされている。つまり、「価値観」を決めよ、ということだ。「価値観」を決めることは、会社にとっても個人にとっても重要なことだ。

OKR(オーケーアール) シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法

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最高の体調

 さて、なぜか。最近発売されたパレオさんの本「最高の体調」の価値観の章を紹介したい。最高の体調は、「文明病」というアイディアを取り上げ、現代と狩猟民族時代を比較しながら、原因を探っていく本である

最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~ (ACTIVE HEALTH 001)

最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~ (ACTIVE HEALTH 001)

  • 作者: 鈴木祐
  • 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
  • 発売日: 2018/07/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る

未来が不安

 価値も狩猟民族時代から現代にかけて大きく変わってきたもののうちの一つだ。狩猟民族時代においては「生きる生む育てる」が主な価値観だった。現代とは違い明日食べる食料を確保できるかわからない時代。明日の生活を考えるだけで精一杯で、遠くの未来を考え、それに悩むような状態ではなかった。

 人間という動物は、遠い未来を考えて、その不安に耐えられるようにはできていない。特に今の時代は「お前は何になりたいのか?」と多様性を求められる時代だ。「好きなことをして生きる」なども同じように、多様性を求めてくる言葉だ。

価値観の多様化が問題なのは、私達の未来像を、ぼんやりとしたものに変えてしまうからです

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「好きなように生きる」の弊害

 自分の好きなように生きるなんて良いことじゃないかと思うかもしれない。しかし、それは自分の価値観がはっきりとしている人だけだ。価値観がないのに、漠然とした未来を想像することは、ストレスを抱えることになる

価値観を持つこと

 実際に、価値観を持って生きていることが様々な面において、良いことがわかっている。「最高の体調」で紹介されているようにロチェスター大学の実験では、価値観を持って生きていると答えた人は、死亡率が15%も低かった。

 他にも、コーネル大学の研究では、自分の価値観に従って毎日を暮らす人ほど、年収と貯金額が多かったのだ。

不安を情熱に変え「未来を今に近づける」

 価値観を持つと、不安が情熱に変わる。価値観を持つことで「未来を今に近づける」のだ。漠然としたぼんやりとした未来ではなく、自分の価値に従った未来を持つことで、現在からの道筋がはっきりと見えるのだ。  

価値観に沿った行動を取る限り、あなたの未来には、もはや失敗がありえないからです。

 価値観を持とう。これは、個人の体調を良くするためにも、会社のパフォーマンスを上げるためにも重要なことだ。「Where do I want to go?(我々はどこに向かいたいのか)

最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~ (ACTIVE HEALTH 001)

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