圧倒的当事者意識という言葉を聞いたことがある人もいるだろう。リクルートに興味を持った人は、もしかしたら一番最初に出会う言葉かもしれない。それほどリクルートは圧倒的当事者意識を重要視している(リクルート用語としてATIと略されることもある。A(圧倒的)T(当事者)I(意識)だ。リクルートではよくあることだ)。
圧倒的当事者意識の効用
なぜ当事者意識が大切なのだろうか。「TIME TALENT ENERGY 組織の生産性を最大化するマネージメント」を参考に見てみよう。
当事者意識は組織の生産性を高めてくれる。意欲はとても大切なのだ。
意欲が旺盛な企業は、驚くような成果を達成できる。当事者意識と強力な企業文化は、時間と人材という2つの希少な経営資源がもたらす効果は何倍にも増幅するのである。
圧倒的当事者意識を醸成するために
「当事者意識を持て」といっても環境が整っていないと、社員は当事者意識を持つことは難しい。当事者意識を引き出すためには、気を付けないといけないことが5つある。
- 違いを出すことに注力する
- 信頼を前提にする
- リスクを取ることを恐れない
- 管理者個人よりもチームに権限移譲する
- 企業文化やビジネス習慣や指針はあってもルールはない
ダニエルピンクが「モチベーション3.0」で語っている、モチベーションを上げるために必要な要素の3つのうちの1つ「自主性」にも近いだろう。社員を1人の人間と認め、思いっきり任せてみる。そのような風土が整っているからこそ、社員は圧倒的当事者意識を発揮できるのだ。
TIME TALENT ENERGY ―組織の生産性を最大化するマネジメント
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モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか (講談社+α文庫)
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