前回の記事で「風邪とは免疫反応による炎症」と書きました。「免疫が高いほど風邪を引きやすい」という、イメージとは180度真逆の説明をしました。
この理解しがたい事実に対して、「なるほど!」と思わず声に出してしまうぐらい納得の事例を紹介したいと思います
それは「休日になると風邪をひきやすい」です。
かぜの科学:もっとも身近な病の生態 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ジェニファー・アッカーマン,鍛原多惠子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/12/19
- メディア: 文庫
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休日に風邪をひくのは企業戦士の証?
「企業戦士たるもの平日に風邪を引くとは、精神力が足りん!」と怒る上司がいるみたいですね(僕は幸いにも出会ったことはありません)
しかし、実際「なぜか休日になると体調を壊す」という人も多いようです。とくに長期休暇を風邪で潰してしまった経験のある人もいますよね。
これは一体なぜなんでしょうか?
平日はストレスで風邪をひきにくい?
平日の仕事中はプレッシャーなどにより、ストレスを感じてる人が多いですよね。実は、ストレスを感じるとコルチゾールというホルモンが分泌されます。
このコルチゾールが分泌されると免疫が弱くなることがわかっています。
するとウィルスが体に入ってきても、免疫力が低下しているため、気づかないんですよね。過剰な免疫反応にならず、風邪にはなりません
休日になると風邪をひく
平日はコルチゾールが分泌されて、免疫力が下がっているためウィルスが体に入ってきても風邪になりませんでした。
しかしこのウィルスが体に入ったまま、休日を迎えるとどうなるでしょうか?
休日を迎えストレスが無くなると、免疫力が上昇し、ウィルスを退治しようと頑張ってしまい、炎症反応をおこして、風邪を引きます
困ったもんですね
免疫が高いほど風邪をひくんです
いかがだったでしょうか?「休日に風邪をひく」は経験したことがある人が多いので、納得していただけたんじゃないでしょうか
免疫が高いほど、風邪をひきやすくなります
しかし、免疫が低いとウィルスを排除できないので困ったことになります。
ウィルスを撃退するからといって、風邪の症状で辛い思いはしたくありませんよね。ではどうしたら良いでしょうか?
次回から詳しく対策について見ていきたいと思います
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