「出口の現代文」といえば受験でお世話になった人も多いだろう。僕も現代文が苦手だったが、出口さんの「実況中継」で解き方をマスターした一人だ。僕は理系だが、大学の二次試験で現代文が必須だったので、とてもお世話になった。
そんな出口さんが、文章術の本を書いた。それが「最強!」の書く技術だ。実況中継の出口節をそのままに、文章術を語っている。
- 作者: 出口汪
- 出版社/メーカー: 水王舎
- 発売日: 2015/12/15
- メディア: 単行本
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主張には説明責任がある
文章を書く理由は、主張がしたいからだ。自分の考えていることを、他人に伝えたい。その手段として文章を書いている。なので、気をつけないといけないことがある。
自分の主張は、不特定多数の読み手が共感できる内容ではないかもしれい。だから、必ず論証しなければならない
自分の主張が正しくても、受け手が理解してくれるとは限らない。だからあの手この手で、説得する必要がある。それが論証だ。
まずは主張を整理しよう
文章を書くためには準備が必要だ
一つ目のポイントは、書きたいことが明確にあるかどうか 二つ目のポイントは、書くことが頭の整理できているかどうか
主張を明確にしなければいけない。頭の中で「これだ!」と明確になっている必要がある。
主張には論証が必要だ
主張を書いただけでは、説得は出来ない。論証が必要だ。論証には4つの方法がある。
もっとも代表的な論証の仕方は、「イコールの関係」。これには、「具体例」「体験」「引用」「比喩」と四つある
これらを駆使して、論証していく。逆に、入試試験などの時間がない中で文章を理解する必要があるときは、これらは装飾にすぎないので読むのを省く。主張を論証するための、道具にすぎないからだ。入試では主張を探すのが大切だ。一方で、主張が抽象的すぎるときには、これらの論証が理解の参考になる。
バランスが大切だ
良い文章とはどのようなものだろうか。
抽象と具体とをバランス良く繰り返す文章こそが、論理的でうまい文章と言える
それは抽象と具体のバランスが大切だ。抽象論ばかり書いていると、頭が追いつかなくなる。具体例によって、身近なものとして理解してもらう必要があるというわけだ。具体例によって、信憑性も増す。
書くときも論理的に
「出口の現代文」は論理的に現代文を解く方法であった。これは文章を書く時にも応用できる。主張には4つの論証方法で、イコールの関係を結び、信憑性を高めていくことが重要だ。主張を、不特定多数の人に納得してもらうために必要な手法だ。
入試でもお世話になった出口さん。文章を書くことが多くなった今でもお世話になっている。「受験のためだけの勉強」ではない技術を教えてくれた出口さんに感謝だ。
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