第二言語習得論という学問をご存知でしょうか?「どうしたら外国語を習得できるのか?」という問に対して学術的に研究している学問です
世界的に研究が行われているので、英語をマスターしたい人にはとても参考になります
この第二言語習得論を簡潔にまとめて「じゃぁどうしたらいいの?」を紹介します
詳しく知りたい人は「英語教師のための第二言語習得論入門」をぜひどうぞ
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英語をマスターする
「英語をマスターする」とはどういうことでしょうか?ここではコミュニケーションできるようになると定義します
「なぜ英語を勉強しているのですか?」と尋ねると「英語を話せるようになりたいからです」と答える人が多いと思います
英会話の罠
さて、まず英語学習の落とし穴はココにあります。多くの人が「読み書きはできるけど、話せない」状況にあります。これは受験英語の影響ですね。
なので、英会話スクールやオンライン英会話を始める人が多いです。しかし、これには弊害があります。それは「間違ったまま英語を覚えてしまう」からなんですよね
では「どうしたらよいのか?」を説明していきますね
英語習得の5つの要素
まず、英語学習に必要な5つの要素を紹介します。この5つの要素が英語習得に大きく影響を与えていると言われています
- 年齢 :「 大人は習得が早いが、やっぱり若い方が良い」
- 母語と外国語の距離 :「 母語との差が大きいと学習が難しい」
- 基礎能力 :「英語学習には3つの基礎能力が必要」
- モチベーション :「 モチベーションを高めるために知っておくべきたった1つのこと」
- 学習法 :「 効率的な学習方法を知っていること」
この5つの要素が英語習得には欠かせません。ただ最初の3つは生まれ持った要素やタイミングなど影響が大きく買えられるものではありません。それに嘆くことなく残りの2つを高めていくことが大切です。
効率的な学習方法とは?
ここからが本題です。効率的な学習方法とはどのようなものでしょうか?
第二言語習得論では外国語習得において2つの仮説があります。それは「自動化仮説」と「インプット仮説」です
両者の決定的な違いは「理解が先か、インプットが先か」です。自動化仮説においては、文法などを理解してから大量のインプットにより英語が習得(自動化)できると言います。インプット仮説においては、大量のインプットだけで理解することができるようになると言います。
日本の英語教育は自動化仮説にもとづいて行なわれています。しかし、英語を使いこなせるようになってませんよね?なぜなら「日本の英語教育は自動化仮説を勘違いしている」からなのです
理解中心の学習方法になっており、圧倒的にインプットが足りません。説明したとおり自動化仮説においても、大量のインプットは必要なのですなのです。これがなされてないのが日本の英語教育の問題点なのです。
大人のための英語学習法
さて、では日本の英語教育を受けてきた大人になった我々はどうしたら良いでしょうか?答えは明快で「大量のインプットを行う」です。
インプットのときには「Lexile指数」などで自分の英語能力を知り、理解できる内容を大量にインプットすることに注意してください。難しすぎる英語は大量に読めませんし、モチベーションも下がるのでダメです。徐々にレベルをあげていくことが大切です
自分の理解度に合わせた大量インプットのためのオススメのコンテンツを紹介したいと思います
最強の英語学習法まとめ
「英語を学習するぞ!」と思ったらすぐに英会話が頭に浮かぶと思います。僕もそうでした。しかし、英語を話すために必要なインプットが全然足りないというのが現状です。
この現状を受け止め、まずは大量にインプットをすることから始めましょう
僕は受験やTOEICなどのテストはとても得意なので、英語が出来る気になっていました。しかし、それは英語としての力ではなく、暗号解読の力が身に付いていただけで使い物になりません。
この使えない英語力をなんとかしたいと思い、「本当の英語力とは?」と悩み、出会ったのが第二言語習得論でした。
読んでみると、ラダーシリーズのレベル1でもスラスラとは読めません。今年は、ラダーシリーズの全レベルを制覇して、洋書をスラスラと読めるレベルまで引き上げたいと思います。そして、この学習方法が正しいことを検証したいと思います。
英語学習に困ってるみなさんもぜひ試してみてください。「多読が重要だ」と僕も知ってたんですが、「本当か?」とずっと疑っていました。知っていても実行するのにおっくうなことはたくさんあります。
しかしこれは学術的に根拠がある話です。高いお金を払ってスクールに行くよりも多読を試してみる価値はあると思います
日本の英語力向上のため、みなさんも大量インプットをお試しください!そして周りの英語学習者にも勧めてあげてください!これこそが「最強の英語学習法」です。
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- 作者: 高瀬敦子
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もっと詳しく知りたい人はこの二冊を読まれることをおすすめします。とてもオススメ。